内容も難しいし勉強のやり方までどうしたらいいか分からない高校数学。
その高校数学に関して常に存在する大論争と言えば、
「高校数学は暗記か否か」という問題でしょう。
今回はこの、「高校数学は暗記か否か」という問題に答えつつ、具体的な高校数学の勉強方法なんかについてもあわせて解説していきます!
高校数学は暗記か否か
まず今回の主題である高校数学は暗記か否か。についての結論からいきます。
高校数学は暗記要素もあるけどすべてが暗記ではない。というのが僕の結論です。
って言ってもこんな曖昧な答えで終わらせるわけにもいかないので、もう少し詳しくお話しします。
まずみなさんには数学を「文法要素多めの言語学習」だと思ってほしいんです。
詳しく言うと、
数学は物理や化学を説明するために存在する科学専用の言葉、言語です。
(とある有名な予備校の物理の先生も「数式は言葉です。計算じゃない。」とおっしゃっているようです。)
つまり数学の勉強は言語学習と大きな差はないということです。
というわけで身近な言語学習のやり方からヒントを探ってみましょう。
この記事を読んでくれている多くの方はおそらく英語も受験で使うのではないかと思いますが、あなたは英語をどのように学習していますか?
おそらく単語、熟語をしっかり覚えて、文法を理解して最終的に長文問題が解けるようにする。といった感じでしょう。
単語を勉強するとき、「なぜ~をするというのはPLAYという言葉で表現できるのだろうか。」なんてことをいちいち気にしながら勉強しないですよね?
けど文法については、ある程度ほかの文法事項との関連性も意識しながら勉強したりしませんか?
新しい文法事項が出てくるたびに例文全暗記なんてしませんよね?
そして最後、長文読解をするとき
それなりに長い英文を短い時間内で読み切らないといけないのに、一文一文チェックして「あーここはこういう文法だからここの動詞は原形で…」とか考えませんよね?そんなこと考えなくてもいいように単語、文法が瞬間的に、当たり前のようにわかる状態で長文にあたりますよね?
(そうしてこなかった方はこれからぜひそうしてください(笑))
数学も考え方は全く同じです。
英語でいうところの単語というのは数学でいう各値の定義です。
(cosθとかlogxとかそのほかにもいろんな記号とか)
英語でいう文法は数学でいう公式、定理です。
英語でいう長文読解は数学でいう問題演習です。
ただし注意点としては、
英単語はとりあえず意味をしっかり覚えようでOKですが、数学の定義は単なる暗記ではだめな場合があるということだけは頭の片隅に入れておきましょう。
また、英語は覚えるべき単語の量や文法事項が多い代わりに覚えてさえいれば何とかなるという特徴がありますが、数学は覚えるべき定義、定理は少なめな代わりに、どういったときにどのように考え方、定理を利用していけばよいのかが重要になってくる、という特徴があります。
結局のところ、定義、定理は使える場面含めて覚えていく必要があるけど、実際の演習問題を丸暗記というのはナンセンスという感じです。
どうやって勉強すればいいのか4ステップ
では今度は、具体的に日々どのようにして勉強していけばよいのかを4つの段階に分けてまとめていきます。
公式導出、定義の理解
まずはこれができないと話になりません。数学ではいろんな記号が出てきますが、その意味が分かりません。では問題を解けるはずがありません。
ですが、これは理科にも言えることですが、数学は難しい問題にあたるほど、基礎基本である定義の深い理解が重要になってくるものです。
このステップをクリアするのに最適な勉強は、ずばり「教科書をじっくり読むことです。」
教科書には定義、定理、公式の詳細な説明、証明がなんだかんだで細かく書かれています。
じっくり読みこんで、教科書を全く見ないでも人にその内容を説明できる状態を目指しましょう。
公式暗記(どんな場面で使えるかも含めて)
2ステップ目です。今度は教科書で確認した公式を暗記してください。
公式を導出できる、中身を理解していることももちろん重要ですが、実際のテストでのことを考えましょう。
すぐ使えるように暗記している人と、その都度定義から導出しないと思い出せないでは時間的にかなり差が出てしまいます。
公式暗記。なんだかんだでテスト本番では強力な武器となってくれます。
もちろん、どんな場面でどのように公式が利用できるのかは、問題演習しながら身に着けていってください。
問題演習(公式の使われ方を学ぶ)
3ステップ目。せっかく公式を覚えても、いつどのように使ってよいのか、便利なのかは問題演習をする中で経験を積まなければなりません。
英語の文法だって、単にその文法の内容を聞いただけではテストでどんな風に出題されるのか見当もつかないでしょう。
文法問題の難問として出題されるのか、長文の中にしれっと出てくるのか。
数学の公式も使えるようになって初めて役に立ちます。
納得できるまで復習
最後はおそらくあなたも耳が痛いほど先生方に言われていることでしょうが、復習です。
それも納得できるまで。
どの科目にも言えることですが、問題を解いて終わりにしていては問題演習の意味が半減します。
問題演習は先ほどもお伝えした通り、公式や定理をどう使うかを学ぶためにやるわけです。
解答を見て丸がつかなかったら、あなたの公式、定理の使い方は間違えている可能性が非常に高いということ。
正しい方向に修正しなければなりません。
そうはいってもわからない問題と向き合ってたら1日終わっちゃうんですけど…みたいなこともあるでしょう。
それについてはぜひこの記事も読んでみてください。
最後に
多くの受験生を苦しめている数学ですが、逆に言えば数学が人よりできるようになれば周りのライバルにおおきな差をつけることができます。
何度も言いますが数学は言語学習です。短期間で急激にできるようになることはありません。日々研鑽を重ねましょう
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