模試って結局どれを受ければいいの?
種類が多すぎてわけわからん!
ってなっている高校生、受験生は非常に多いことでしょう。
そもそもどんな模試があるのかもわかんない人もいると思います。
そこで今回は旧帝大理系に現役合格している僕が、
有名な模試についての情報をまとめつつ、
どうやって受ける模試を決めればよいのかについて
学年別に紹介していきます。
当たり前ですが、なんとなく何が何だかわからんまま模試を受けていても
単なる時間の無駄でしかありません。
模試を有効利用するためにも、これから紹介する内容はぜひ覚えておいてくださいね。
●有名な模試
今回紹介していく模試は主に次の6種類です。
- ベネッセ(進研模試)
- 河合塾(全統マーク)
- 河合塾(全統記述)
- 駿台記述模試
- 東進 共通テスト本番レベル模試
- 冠模試
〇ベネッセ進研模試
一部の超ハイレベルな高校を除けばほとんどすべての高校で実施しているであろう
このベネッセの模試。
受験者数もおそらくほかのどんな模試よりも多いと思います。
この模試のほかの特徴としては、ほかの模試と比べて
比較的問題が簡単であることと、
比較的偏差値が高めに出やすいということです。
僕も高校生の時何回かこの模試は受けたことがあるんですが、
得意科目だった数学で1回偏差値83とかいう数値が出ていたような記憶があります。
(普段はそんなに高くないですもちろん。)
なので旧帝大などをはじめとする難関大志望者は
この模試で偏差値が高く出たからと言って大喜びする、
みたいなことにくれぐれもならないようにしましょう。
〇河合塾の全統マーク模試
共通テストの練習用に作成されている模試です。
さまざまな塾、予備校が毎年のように共通テスト模試を実施していますが、
河合塾の全統がおそらく最も本番に近い難易度設定になっていると
個人的には思います。
ベネッセの進研模試ほどではないですがこの模試も受験者数それなりに多めなので、
あなたの共通テストの実力が志望校とどの程度離れているのかを確かめるには
最適な模試といえるでしょう。
〇河合塾の全統記述模試
同じく河合塾主催の記述模試です。
この記述模試は、先ほどの全統マークとセットになっていることが多いです。
どういうことかというと、
全統マーク模試が行われてからそんなに時間がたたないうちにこの全統記述模試を実施して、
この二つの模試をあわせて各志望校の判定、偏差値を算出する、というものです。
国公立大学の入試に近い感じですね。
この記述模試はマーク模試と比べると難しいという人が多いですが、国公立の二次試験や、
有名私大の試験なんかと比べるとそこまで難しくはありません。ベネッセ模試ほど点が取れる必要は
ありませんが、大学受験に必要なレベルの入り口くらいの難しさだということは覚えておきましょう。
〇駿台記述模試
駿台の記述模試はハイレベルです。
この模試はここまで紹介してきたベネッセ、河合塾の模試と同じノリで
受けたりしたら確実にやられます。
具体的に言うと、Marchが第一志望なら受ける必要なし。って感じです。
Marchは十分難関大と言っていいと思いますが、そのMarchをしっかり
超えてくる模試だということです。
旧帝大に確実に受かっていきたい、医学部を目指している、って感じの人が受けるイメージです。
〇東進共通テスト本番レベル模試
こちらもメジャーな共通テスト模試ですが、
個人的には本当に本番レベルなのか怪しいと思っています。
まだ始まって数年しかたっていない共通テストなので、
大手の予備校である東進をもってしてもまだ完全には傾向をつかめていないのでは?
と思います。
とはいえやはり受ける価値はおおありです。
科目ごとに難易度にばらつきがあるのは否めませんが
それでも共通テスト本番に十分近い難易度、形式です。
また、東進の模試のメリットとして、答案、点数返却がやたら速いということが挙げられます。
通常ほかの模試だと、結果が返ってくるまでに1か月とか2か月とかかかるのも珍しくないんですが、
東進は共通テスト模試なら確実に1週間以内に帰ってきます。
問題の内容がまだ記憶にあるうちに振り返りができるというのは一つ魅力です。
〇冠模試
これは初めて聞いた方もいるでしょう。
簡単に言えば〇〇大模試、ってやつです。
東大模試とか、京大模試とか
各大学の傾向を分析してそれを踏まえて問題が作成されています。
大手4大予備校(河合塾、代ゼミ、駿台、東進)は、毎年数回、このタイプの模試を実施しています。
実施されている大学は主には旧帝大、ほかにも神戸とか一部の国立大の冠模試があるはずです。
あなたが志望している大学の冠模試があったら、ぜひ受けてみるといいでしょう。
●模試の選び方
ではおおよそどんな模試があるかは分かったとして、
どの模試を受けていけばよいのでしょうか。
学年別で話が変わってくるのでそれぞれで見ていきましょう。
〇1年生、2年生
1、2年生の皆さんは基本的には皆さんの高校が採用している模試を受けておけばオッケーです。
各大学への対策は基礎がしっかり固まっている人なら、たとえ東大だろうと3年生から始めたって間に合います。
学校が皆さんに一斉に受験させている模試は基本的な問題を集めたレベルの模試ばかりです。
キッチリそのレベルの模試でまずは基礎力チェックをしていきましょう。
おそらく志望校の判定とか順位とか偏差値とか出てくると思いますが、高くても低くてもそんなに気にする必要はまだないです。
「へーこんなかんじかー」と、参考程度に見る。くらいにしておきましょう。
それよりはとにかくできなかった問題をできるように復習しておくことの方が大切です。
〇3年生、浪人生
受験生のみなさんは自分の志望大学も踏まえて模試を選ぶことも大切です。
例えば私大志望で、二次試験もマーク形式だったら、記述力が重要になってくるような模試を選ぶ必要はないでしょうし、
国公立志望なら、場合によっては冠模試も申し込む必要が出てくるでしょう。
特に夏休み明けから秋ごろまでは毎週のように模試、といったスケジュールも十分あり得ます。
復習までしっかり手が回るかどうか、体力は持つかどうかなども含め、
計画的に模試選びをしてください。
また、もちろん受験生なので、そろそろ志望校内での順位や判定、偏差値なんかも
意識していかなければなりません。
毎回の模試で自分の現状の確認をしっかりやっていきましょう。
コメント