いつの時代も多くの受験生が頭を悩ませているであろうこの大問題
「文理選択どうしよう…..」
親とか先生とかの話を聞いてもイマイチ参考にならない、挙句の果てには得意科目で決めろという大人もいれば得意科目で決めてはいけない、夢を持て。とか言ってくる人もいるわけで(笑)
将来何をやりたいかもよくわかってないのに、こんな重大な決定をしなければならない高校生のみなさん、この記事が何かみなさんのヒントになれば幸いです。
初めに僕が高校生だった時の話を少しだけさせてください。
僕の高校は地域ではトップの公立高校でした。毎年現役で東大、京大どちらも2ケタ合格する学校です。(僕には関係ない話でしたが…)
医学部を志す友達も多く、毎年必ず理系が学年の多数派を占めます。が…..
特に理系を選択した人の中には無理して理系を選んだように見える人もいたんですよね。その人にとってやりたいことが理系の道にあるわけでもないのに、得意科目も国語とか社会とかなのに、しまいには文系はダサい、甘えだ、負けだとかいう意味不明なバイアスによって、理系を選んで勝手に苦しんでいる人もいました。(無理して文系選ぶ人もまれにですがもちろんいました。)
いざ受験が終わってみたとき、このような人はそもそも志望校に受かっていく割合も低めだし、受かってもどこかすっきりせずに受験を終えている人が多い印象でした。
このことから僕が言いたいことは一つだけです。
それは「最後は自分で決めるべき」ということです。
周りの人が言ってくれることはどれもある意味ではまっとうだし、何よりあなたのことを考えて言ってくれていることは間違いありません。十分聞く価値のあるアドバイスばかりです。
ですが周りの大人はあなたではないので、あなたのことを完璧に理解してアドバイスしているわけではありません。さらに、受験に成功しようが失敗しようが、最終的な責任は取ってくれません。
結局は自分の意志で決めないと何かしらの後悔なんかは残ってしまうことでしょう。
自分の意志で最終決定する。これを大前提にしておいてください。
でね、もちろんこんな抽象的で誰でもわかってることだけ言っててもしょうがないので、もうちょっと具体的に、文理選択をするうえで参考にしてほしいことをたった一つだけ具体的に言っていきます。
僕が考える文理選択で参考にすべき基準は
受験の目的
です。
あなたはなぜ大学受験をするのですか?
大卒の肩書が欲しい、将来〇〇になりたい、遊びたい、勉強したい、なんとなく、など色々あることでしょう。別にあなたがどんな理由を持っていても全く構いません。が、一つ考えてみてほしいことがあります。
「大学に受かることが優先ですか?それとも大学卒業後の目標が優先ですか?」
大学に受かることが優先なら、文理選択は科目の得意不得意で決めてもとりあえず大丈夫です。多くの学校の先生や親はこの、科目の得意不得意で決める、というやり方を良しとしていません。このような考えを持った大人はよくこんなことを言います。
「大学受験がゴールではない」
まあもちろんそうなんですけど、おそらくこのセリフは、受験や大学生活、社会人生活という皆さんの倍以上の経験を積んだ立場からおすすめしている、というものではないでしょうか。(そこまでの人生経験を積んでいない高校生が心から共感するのは難しいはずです。)
ましてや現代では入試制度は変わるわ学歴は結局重要なんだかよくわかんないわで今後どんな時代になるか全く予想もできない状態です。
皆さんにアドバイスをくれる大人の多くは、やはりまだ学歴がある程度しっかり重視され、いい大学に入っていい企業に勤めれば安泰。という時代を身をもって体験している世代です。
経験している時代背景も違うし、人生経験の量も違うのに、ましてあなたのパーソナリティーを完璧に熟知しているわけでもないのに、あなたのまだ決まっていない未来へのアドバイスをしているんです。
別にアドバイスをしてくる大人の言うことを無視してほしいわけでは決してありません。参考になることも実際多くあります。
ただおかれている立場や環境の違いを考えれば、一旦は楽しい大学生活のみをただ夢に描いてまっすぐ進む、そのためには最短距離で大学に受からなきゃいけない。だったら科目の得意不得意で文理選択をするのはそれはそれで理にかなっていると僕は思うわけです。
では大学受験ではなく、卒業後に何かやりたいこと、具体的な目標がある人の場合
これは状況によっては科目の得意不得意で文理選択すると悲惨な未来へまっしぐらです。
簡単な話です。医者になりたいけど文系に進んで文学部を受けるのはいくら何でもあり得ないでしょう。
また、ここまで極端なことは起こらないにしても、なんとなく人工知能に関する仕事したいな、など、およその方向性は持っているけどなんか気づいたら文系選んでた。みたいなのがよくある一番やばいパターンです。
ちなみに僕は運がいいことに、得意科目を考えても、将来の目標を考えても理系だったのですんなり決めることができました。
最後に
多くの高校生の皆さんは小、中、高と、少なくとも一回は何かしら受験を経験してきたと思います。
しかしその時、どの学校を受験するか、進学するか、というのはある程度親であったり、先生であったりがあなたに与えた影響は非常に大きかったのではないでしょうか。
要するに大学受験は多くの皆さんにとって、実質人生で初めて、自分の人生の方向性を自分の意志で決定することになるわけです。迷うのもなんとなく怖くなるのも当たり前のことです。
よく悩んでください。(笑)
10代のうちに自分の人生について悩んだ、深く考え抜いたという経験は、必ずあなたの今後の人生にあなた色の深みを出してくれます。人はそれを個性であり、あなたの魅力だと考えてくれます。
何か参考になる部分はあったでしょうか?
皆さんの自分で決める人生の第一歩の手助けになっていればうれしいです。
頑張ってください!
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